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疲れた×2

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目覚めと見舞い

目を開けると、白い天井が視界いっぱいに広がっていた。かすかに消毒液のような匂いがする。体はやけに重くて、指先を動かすだけでも一苦労だった。

「あ、起きた!」

真っ先に聞こえたのはミクの声だった。視線を横に向けると、ベッドの脇にミク、リン、レン、ルカ、GUMI、テト、KAITOと、見覚えのある顔ぶれがぐるりと並んでいる。全員、椅子を寄せ合うようにして座っていて、部屋のスペースがほとんど埋まっていた。

「……ここ、病院?」

「そう。コードを使った後、悠太、いきなり倒れちゃって。みんなすごく心配したんだから」

ミクの声は少しかすれていた。目の縁が赤い。よく見ると、ずっと泣いていたのか、まぶたが腫れぼったかった。

「悠太、大丈夫か?」

KAITOが低い声で、静かに聞いてくる。

「頭、痛くない?」

ルカも心配そうに顔を覗き込んできた。その声には、普段の落ち着いた雰囲気からは想像できないくらいの気遣いがにじんでいる。

「……うん、大丈夫。ちょっと痛かっただけ」

答えると、リンが安心したように大きく息を吐いた。

「もー、びっくりさせないでよね! 意識ないまま運ばれてきたって聞いたとき、心臓止まるかと思ったんだから!」

「ボクたちの脳は情報処理に慣れてるけど、悠太は人間だからね。慣れないうちに一気に処理させちゃったのが、たぶん原因だと思う」

レンが補足するように口を開く。表情はいつも通り穏やかだったが、言葉を選びながら話しているのが伝わってきた。

「私も、人間ってああいう感じで倒れるの、初めて見た……」

GUMIがぽつりと呟く。その隣で、テトが黙って頷いていた。

「今後、コードを使うときは段階を踏んでいく必要があるそうです。無理をさせて申し訳ありませんでした」

いつの間にか部屋に来ていた職員が、丁寧に頭を下げた。

「いや、俺が急にやりすぎただけで……。誰のせいでもないというか」

そう言ったものの、誰も納得していない顔をしている。しばらくの間、部屋の中は気まずい沈黙に包まれていたが、やがてリンが強引に話題を変えて、いつもの調子でみんなが笑い合うようになった。他愛のない話をして過ごすうちに、日が傾き始める。

「そろそろ帰ろっか。無理はしないでね」

ミクの言葉に送られて、俺はみんなに見送られながら家路についた。歩くたびに、頭の奥に鈍い違和感が残っているのを感じたが、それも我慢できないほどではなかった。
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